Selenium 3がリリースされ、前提環境も少々変わったので、お試し環境を対応させる。
Selenium3リリース
Selenium 3.0がリリースされた。
https://seleniumhq.wordpress.com/2016/10/13/selenium-3-0-out-now/
メジャーバージョンアップであるものの、ブラウザの操作をプログラムから行っている場合は影響ないそうだ。ただ、動作に必要なJavaのバージョンが変わり、Java8が必要になった。
Exception in thread "main" java.lang.UnsupportedClassVersionError: org/openqa/grid/selenium/GridLauncherV3 : Unsupported major.minor version 52.0
at java.lang.ClassLoader.defineClass1(Native Method)
というエラーが出て起動しない場合、Javaが古いのが原因だ。
Selenium3版お試し環境
以前用意したSeleniumのお試し環境Ruby版をSelenium3に対応させた。
どこか適当なディレクトリで
git clone https://github.com/hiroaki0404/selenium-ruby-docker.git
とやって手元に持ってきてビルドすればよい。詳しくは以前の記事を参照。
Selenium2向けはbranch selenium2に残してある。
Docker for Mac, Docker for Windows
Dockerもバージョンが上がり、Windows 10にはDocker for Windows、MacにはDocker for Macが出ている。Docker Toolboxの場合、いちいち
docker `docker-machine config マシン名` run -P -d se-ruby
のように入力する必要があったのだが、それが
docker run -P -d se-ruby
のようにシンプルになる。
コンテナへのログインも
ssh -X docker@localhost -p ポート番号
で済む。
Xの転送ができない場合
ssh -X
でXの転送をしようとしたときに、
Warning: untrusted X11 forwarding setup failed: xauth key data not generated
と警告が出て、転送できないことがある。この場合、
ssh -Y docker@localhost -p ポート番号
とすると、解決する場合がある。
早めにバージョンアップを
メジャーバージョンアップとは言え、テストプログラム側への影響はほとんどないので、今のうちにバージョンアップしておくのが良さそうだ。後回しにすると、廃止される機能が出てきて大仕事になってしまう。
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