流行りの構成を知る一冊
去年あたりから目につくようになってきた「サーバレス」。これは、実際にサーバレスの構成でアプリを作ってみる一冊である。
写経には向かない
前半はシングルページアプリケーションを、後半でサーバレスの仕掛けを作っていくのだが、写経には向かない。
JavaScriptでJasmine使ってバリバリテストを作っているって人には説明が足りるだろうが、そうでない人には難しい。説明が結構省かれているのだ。実装例必須。
https://pragprog.com/titles/brapps/source_code
ここから実装例をダウンロードして、コードを見比べるのがよい。そうでないと、テストの書き方でつまづいてしまうだろう。
シングルページアプリケーション
多分、この分野は他にもよい本があるのだろう。なるべくフレームワークに依存しない方針で進めているので、仕組みを理解しやすい。ただ、テストを書くので、慣れていない人には、先にテスト駆動のアプローチを抑えたほうがよさそうだ。
サーバレス
後半は認証やDBといった部分をサーバレスでアプローチする内容になっている。もちろん、Lambdaでサーバ側のロジックを動かす話も出てくる。
AWSのアカウントはもちろん、Googleのアカウントも必要だが、このご時世、普通は持っているだろう。
テストはもちろん、セキュリティや費用のことも少し触れているので、入り口の一冊として良いかと。フロントも後ろのサーバサービスも、変化が早いので、実際に作るときは調べ直す必要があるが、これで全体像を抑えておけば、進めやすいのではないか。
おすすめブックホルダー
写経をするとき、本を広げたまま押さえておく必要があるのだが、これが便利。
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