進化したSMSとも言われるRCS。5Gの話の時によく聞くような気がするのだが、自分がSMSを気にしているせいだからだろうか?
ここ数日、メッセージング関係では遅れていたGoogleが普及に乗り出したというニュースが賑わっている。

RCSとは何者?
一年前よりは見かけるようになった気がするRCS。
Rich Communication Services(リッチコミュニケーションサービス、RCS)とは、音声通話やショートメッセージサービスなどを代替することを目的とした高機能なサービス、あるいはそれを実現する規格である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Rich_Communication_Services
SMSの代替。
既読通知のあるSMSとか、チャットとか、ボイスメッセージとか、位置情報共有とか。
そういわれても、iMessageやLINEといったアプリで実現できていて、目新しさは感じられないんだけどな。
+メッセージ(プラスメッセージ)は4Gで使えている
RCSに準拠しているという+メッセージは、2018/5/9 リリースだった。
3キャリアで足並み揃えてリリースして対象ユーザーを多くしようとしたけれども、MVNOは対象ではないので格安SIMを使っているユーザーは取り込めていない。
また、このときはC2C(ユーザー間)での利用ということだったけど、B2C(企業からユーザーへ発信する)はどうなっているのだろう?活用しているって声を聞かないのは自分がMVNOを使っているからなのだろうか?
RCSとGSMA
そもそもGSMAとは?WikiPediaをみると
GSMアソシエーション(英: GSM Association)は、GSM方式の携帯電話システムを採用している移動体通信事業者や関連企業からなる業界団体である。
https://tinyurl.com/trz7lmq
ということで、携帯のキャリアや端末メーカ、ソフトウェア企業など、携帯に関連する企業の多くが加盟している業界団体なのだそうだ。
RCSはこの団体が行っている。
RCSで何ができるか、どんな使い方ができるか、デモも用意されている。
MWC(Mobile World Congress)で実演した時のビデオもある。
そして、RCSに関するイベントが東京で行われる。
詳しいことは書かれていないのだが、日本の3キャリアもスピーカーとしてリストされている。日本の状況についても何らかの発表があるのではないかと期待。
通信キャリア vs Google
GoogleはRCSに乗り気だが、通信キャリアはそれほどでもないようだ。

でも本気なので、通信キャリア抜きでやってしまうと。
日本ではどうだろうか?+メッセージをやっていない楽天モバイルやMVNO各社はGoogleの出方を見守っているのだろう。
では、やっている3キャリアは?
上記イベントで何らかの発表があっても不思議ではないので、注目している。
RCS vs 既存のコミュニケーションアプリ
RCSを迎え撃つ?iMessageやLINEはどうだろう?
企業から送信するB2Cでの使い方だと、そもそも顧客(C)の連絡先アドレスを獲得するのが難しい。「サービス受けるためにお店のLINEアカウントとお友達になったけど、後はブロック」なんて話も聞くので、獲得できたとしても「届くアドレス」ではないことも多そうだ。 この点では携帯番号で送れるRCSが有利だ 。
だが、iPhoneはRCSに対応していない。日本ではiPhoneユーザーが多いと言われており、シンプルに文字を送るSMSであればiMessageがサポートしているものの、RCSのセールスポイントとなっている既読表示やリッチコンテンツのサポートはしていない。
RCSの利用シーンはまだ模索段階
RCSというインフラは整いつつあるので、どんな使い方(サービス)が出てくるか、楽しみだ。
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